相棒とかダチとかじゃなくて

 最近、松田(まつだ)の様子がおかしい。
 俺のことをじっと見てたかと思うと、いきなり目をそらしてきたり、一緒にいたかと思うと、よそよそしい態度で俺を避ける素振りを見せたり、お前は一体何をしたいんだとツッコみたくなるような言動を取ってくる。
 一体どういうことだ? 俺が何かしたってのか?
 何だか、ものすごくモヤモヤする。

 だから、今日という今日は、松田からその理由を聞き出してやることにした。
 俺に対するてめえの態度の真意ってやつをな。

 放課後、教室から俺たち以外の人影が消え、二人きりになった途端、松田は居心地が悪そうにそわそわし始めた。
「んだよ、高階(たかしな)。話って……」
「松田。お前最近おかしいぞ。俺、何か避けられるようなことしたか?」
「……」
 至近距離で真っ直ぐに目を見つめる俺に、松田は気まずそうな表情で目をそらした。
「お前は悪くねえよ」
「あぁ? じゃあ、何だって言うんだ?」
 あいまいな返答でお茶を濁そうとする松田に、俺は畳みかけるように続ける。
「俺はお前のこと、大事なダチだって思ってんだ。お前も俺のことそう思ってくれてんだと思ってたけど……違うのかよ?」
「……」
 うつむいたまま松田は答えない。
 俺は両手で松田の肩を掴んだ。
「答えろよ、松田!」
「るせぇ! 俺に触んじゃねえよ!」
 松田が叫んだ瞬間、俺の身体はド派手な騒音を立てて、机とイスに激突しながらブッ飛んだ。
「ってぇ……」
 さすが桁違いのパワーだ、暴走クラッシャーと言われるだけのことはあるぜ、なんてうっすら思いながら、俺はふらつきつつ立ち上がった。
 辺りを見回してみたが、教室にはもう松田の姿はない。
 クソが……逃げやがったか。
 ふと、鼻の下と口元に生暖かい感触を感じる。手で拭ってみると、真っ赤な血だった。

+++

 屋上へと続く階段を駆け上がり、鉄の扉を開けると、がらんとした屋上には松田の後姿があった。
「逃げてんじゃねえぞ、松田! まだ話は終わってねえんだよ!」
 大声に松田がこちらを振り返る。
 俺は駆け寄り松田の胸倉を掴んだ。
「おい、コラ、ビビってんのかよ? あぁ?」
「は、ビビるわけねーだろ。てめーごときに」
 至近距離で睨み付ける俺に、松田はバカにしたような薄い笑みを浮かべる。
 さっきとは裏腹な余裕の態度に、俺はだんだん腹が立ってきた。
「ちょうどいい。一度はてめーをブチのめしたいって思ってたんだ。今ここで、俺とタイマン勝負しろ!」
 ちなみに、俺は新入生デスマッチを含め、ケンカで松田に勝ったことは一度もない。
 だが、今日という今日は、何がどうあれ、とことんやってやりたくなった。
「いいぜ。来いよ」
 啖呵を切る俺に、松田は唇の片端を吊り上げ、ケンカをする時に浮かべる好戦的な笑みを浮かべた。


「はぁ……はぁ……」
 お互いに何度、攻撃の応酬を繰り返しただろう。
 圧倒的パワーで押してくる松田に、俺はスピードで応戦するものの、やはり力の差は感じざるを得ない。
 それでもまだ立ち上がれるのは、俺の中にある『松田に勝ちたい』という執念の賜物だろう。

「高階……お前、強くなったな。出会った時よりも」
 松田の顔に笑みが浮かぶ。
 それは新入生デスマッチで、倒れた俺に手を差し出した時と同じ表情だった。
 そして、少し考えるような素振りを見せた後、意を決したように口を開く。
「……お前になら、話してもいいかもな。俺の身体のこと」
「? 身体、って、持病とか、そういうのか?」
「持病……なあ、うーん、まあ、病気とかじゃねえけど、普通とはちょっと違うんだよな」
 俺の問いに、松田は苦笑しながら答える。
 そして、妙に明るい調子で言った。
「俺の身体、普通の男じゃねえんだわ」
「え?」
 普通の男じゃないって、一体?
 混乱している俺に、松田は説明する。
「俺さ、生まれつき身体に男女両方のがあって、見た目は男だけど、女の方も生理とかあんの。『半陰陽』ってやつ」
「?!」
 半陰陽。松田のような身体の男が実際に存在するということは、テレビやネットで見て一応知ってたものの、まさかこんな身近にいたとは……。
 突然の告白に俺は正直驚きを隠せなかったが、努めて冷静を装い、松田に問いかけた。
「そのことを隠してたから、俺を避けてたのか?」
 ん? でも、それだと、俺だけを避ける理由にはならないんじゃないのか?
 しかも、俺に妙によそよそしくなったのって、ここ最近のことだし。
「まあ、それもあったけどな。それよりも……」
 語尾を濁しながらも、松田は覚悟を決めたような真剣な面持ちになる。
 そして、今度は目をそらすことなく真っ直ぐに俺を見た。
「お前のことが好きになっちまったからな。相棒とかダチとかじゃなくて、それ以上に」

 言い終わると、松田は俺が返答する隙も与えず、
「……今日のことは忘れてくれ。変な態度取ったりして悪かったな。明日からは今まで通りにするから。じゃあな」
 俺に背を向け、屋上から去ろうとした。
「松田!」
 俺は手を伸ばすと、松田の腕を掴んだ。
 松田の驚いた顔が至近距離で飛び込んでくる。

「松田、てめー、一方的に言いたいことだけ言って逃げる気かよ? そんな勝手なこと絶対させねえからな!」
 そうだ。こいつはいつも……。
 俺は今までの苛立ちの気持ちを松田にぶつけた。
「俺だって、傷ついてたんだからな。お前が素っ気ない態度取ってくるから……お前に嫌われたのかと思ってたんだぞ?」
「高階……?」
 俺の言葉に、驚いたように松田の目が大きく見開かれる。

「高階……ごめん、俺、高階のことが好きで、バレたら嫌われるんじゃないかって、怖かったんだ……お前が俺から離れていったらどうしようって……」
 震え声で答える松田は、いつもの堂々とした態度からは想像もつかない弱気な表情になっていた。
「そんなことあるわけねえだろ! そりゃあ、お前の身体のこともいきなりでびっくりしたけど……でも、俺もお前のこと……松田のことが、好きなんだよ!」
「高階……」
 松田の目から涙がこぼれ落ち、頬を伝う。
 俺は松田をぎゅっと抱きしめた。ケンカで鍛えられたガタイのいい身体が、腕の中で震えている。
「好きだ、松田……」
「高階……っん……」
 俺は松田に口づけた。そして、ついばむようにキスをする。何度も何度も。
「俺も……好き、好きだ、高階……」
 かすれた低い声が俺の名を呼び、回された手が学ランの背中をぎゅっと掴んだ。

 ふと、松田の手が俺の股間に触れた。
「高階……お前、すげー硬くなってるな」
「……っ」
 松田の言う通り、俺の股間はズボンの上から見ても分かるぐらい大きくなっていた。
 そんな俺の股間を、松田は手で包み込むと、優しく撫でさする。
「ま、松田……」
「俺が気持ちよくしてやるよ」
 突然のことに戸惑いを隠せない俺に、松田は嬉しそうな笑みを見せると、俺のズボンのベルトに手をかけた。
 カチャカチャと音を立てながらバックルを外し、ズボンのチャックを下げると、下着を引き下ろす。
 途端に、ガチガチに勃ったモノが弾かれるようにその姿を現した。
「すげーな、お前の……マジでけえ」
 松田の口から驚きの声と溜息が漏れる。

 俺の足元に膝立ちになった松田は、いつも身に着けているごついシルバーのバックルを外し、制服ズボンを下着ごと太ももの中ほどまで下ろした。
 同時に、俺のモノと変わらないぐらい勃ち上がった男の部分が晒される。
 半陰陽、とは言うものの、松田の男の部分は、見たところ普通の男と変わらないようだった。

「んっ……」
 ふいに、松田が俺のモノを掴み、先を口に含んだ。
 熱く濡れた口内に包まれる感触に、思わず声が漏れてしまう。

 松田は俺のモノに舌を這わせながら、喉の奥まで深く咥えこむ。
 そして、片手で根元を扱きながら、口から出し入れし始めた。
 ピチャピチャと濡れた音と、俺の息遣いが辺りに響く。

「高階……気持ちいいか?」
「あ、ああ……」
 上目づかいで俺を見上げる松田に、俺は快感に上ずった声でうなずいた。
 そんな俺に、松田は嬉しそうな表情を見せる。
「そっか……こんなことすんの初めてだけど、高階が気持ちいいんなら、いくらでもしてやるよ」
「松田……っ、く……」
 松田の手の中で、俺のモノがびくりと跳ねた。

 俺のモノを舐めながら、松田は自らの男の部分を扱いている。
「っん……お前の舐めながらすんの、すげー気持ちいい……」
 恍惚とした表情で俺のモノをしゃぶり、夢中で手を動かしている松田は、普段の姿からは想像もできないぐらい、エロく無防備だった。
 そんな松田の姿に、俺の胸は高鳴る。
 同時に、下半身にも限界が近づいてきた。

「ま、松田……っ、俺、もう……」
「イキそうか? いいぜ、俺の口でイけよ。飲んでやるから」
「?! えっ、ちょ……、ぅあっ……!」
 途端に絶頂が襲ってきて、松田の口内深くに咥えられた俺のモノはドクッと波打ち、喉奥目がけて立て続けに精液を吐き出した。
「んっ……ぅくっ……」
 襲いくる快感をこらえ切れず、俺は松田の口に射精しながら、喘ぎ声を漏らしていた。

 イッた直後で放心状態の俺に、松田は何のためらいも見せることもなく、自らの口内に溜まった俺の精液を喉を鳴らして一気に飲み下す。
 口元についた精液を指で拭って舐め取ると、松田はいつもと変わらない口調で俺をからかってきた。
「高階、お前、すげー出たな。結構溜まってたんじゃねえの?」
「てっ、てめえなあ……ってか、マジで飲んだのかよ?!」
「お前のだからな」
 上目づかいでこちらを見上げる松田の顔に、かすかな笑みが浮かんだ。

 そして、再び俺のモノに手を伸ばす。
「んっ……」
 イッたばかりで敏感になっている先を舐められ、俺は思わず声を漏らしてしまう。
「まだ中、残ってんだろ? きれいにしてやるよ」
 言って、松田は先の部分を咥えると、尿道に残っている精液の残りを、音を立てて吸い出し始めた。
「あぁっ……」
 温かく濡れた口内に包まれ、舌で舐め回されて、俺のモノは松田の口内でどくりと強く脈打つ。
 さっきイッたばかりだというのに、俺のモノは再び硬くなり始めていた。

「イッてもデカいままだったけど……また硬くなってきたな、お前の……」
 俺のモノを片手で扱きながら、松田は自分の男の部分も扱いている。
「ん……っ、俺も、もう、イキそ……っ……」
 松田は切羽詰まった切なげな表情で、俺を見上げた。
 俺は手を伸ばすと、松田の立たせた前髪に指を絡める。
「いいぜ、イけよ……お前のイクとこ、見ててやる」
「あぁ……んっ……高階ぁ、いくっ、イクぅっ……!」
 既に限界だったのか、松田は甘くかすれた低い声で俺の名を呼びながら、無防備なイキ顔を晒し、絶頂に達した。
 足元のコンクリートには松田が放った液体が飛び散り、地面に濡れた染みを描く。

「はぁ……はぁ……」
 肩で息をしながら、松田はその場に腰を下ろすと、両脚から制服ズボンを下着ごと引き抜き、足元に脱ぎ捨てた。
 そして、膝を立てた両脚を左右に開くと、男の部分を片手で持ち上げ、その下に隠れていた部分……普通の男には決してあり得ない箇所を俺の目の前に晒す。
「高階……俺のここに、高階の……挿れて」
 松田の指で左右に開かれた女の部分は、溢れ出した蜜でトロトロに濡れ潤っていた。
 初めてリアルで見る女の部分に、俺は思わず釘付けになってしまう。
 どっからどう見ても男な松田の身体にこれがついてるんだと思うと、何だか不思議な気分だ。

「いいぜ。挿れてやるよ。でも、その前に……」
 俺は松田の脚を掴むと、右手の中指を松田の女の部分に突き入れた。
 熱く濡れた感触が指先を包む。
「っく……何を……」
「いきなり挿れたら痛てえだろ? 俺が指で慣らしといてやるよ」
 戸惑いの表情を見せる松田に、俺は耳元で囁く。
「俺のチ○ポ、デカいからな。ちゃんと解しとかねーと、お前のオマ○コ壊れちまうかもよ?」
「ん……っ」
 俺の言葉に感じたのか、松田の膣奥から熱い液体がじわっと溢れ出す。
 それを指に絡め、俺はグチョグチョに濡れ潤った松田の女の部分の内をピストンした。
 熱く濡れ潤った女の部分に指を出し挿れするたびに、くちゅくちゅと濡れた音が響く。
「あ、あぁっ、高階っ……」
 俺の愛撫に喘ぎ声を上げながら、松田は俺の右手を掴むと、女の部分を押し付けるように腰を突き出し、俺の指を自ら深く受け入れた。

「高階……奥、触って……。俺、奥が……子宮口突かれるのが一番感じるから……」
「え……あ、ああ、奥な……」
 松田は俺を見つめ、切なげな表情で訴えかけている。
 男には絶対あり得ない器官の名前が松田の口から出てきたことに、俺は内心動揺しながらも、曲がりくねった膣道の奥を指で探る。
 ふと、膣壁とは違う弾力を感じる箇所が指先に触れた。
「……ここか?」
 試しに軽く押してみる。
「んぅ……ッ!」
 松田は声を上げ、俺の手に女の部分を押し付けながら、のけ反った。
 どうやらここが、松田の一番感じるポイント……子宮口らしい。

「ここが気持ちいいんだな。……じゃあ、お前の好きなとこ、オマ○コの奥の子宮までいっぱい可愛がってやるよ。お前がイクまでな」
 俺は、膣奥の突当りにある子宮口を突き上げるように、愛液でズブズブになった松田の女性器の内を指で何度もピストンしまくった。
 俺の指が子宮口に当たる度、松田は泣きそうな声を上げ、涙目になりながら、女の部分を俺の手に押し付け、俺の指をより深く咥えこもうとする。
「そんなに奥まで食らいついてきたら、俺の指、お前の子宮の中に入っちまうかもよ? 挿れてやろうか?」
 言いながら、指で強めに子宮口を突き上げる。
 その瞬間、松田の女の部分が俺の指を強く締め付けた。
「あぁっ、オマ○コ、イクッ……イクぅ……ッ!」
 漏らしたのかと思うぐらいに吹き出した愛液は俺の手を濡らし、松田は身体をびくびく痙攣させながら、女の部分で絶頂した。

「結構派手にイッたな。……気持ちよかったか?」
 コンクリートの地面に倒れこんでいる松田は、肩で息をしている。
 その額にうっすらと浮かんでいる汗を、俺は左手で拭ってやった。
 そして、松田の愛液でベトベトになった右手で、我慢汁を溢れ滴らせている自分のモノを握り、愛液を塗り付けるように軽く扱く。
「次はコイツで、お前の気持ちいいとこ可愛がってやるよ。一緒に気持ちよくなろうぜ」
 俺は、我慢汁と愛液にまみれた自らのモノを、絶頂の余韻でまだヒクついている松田の女の部分に押し当てた。
 先ほどの激しい快感が忘れられないのか、熱く濡れ潤った松田の女の部分は、まだ挿れてもない俺のモノを奥に飲み込もうと、うごめきながら吸い付いてくる。
「んっ……」
 覆いかぶさる俺に、松田が声を漏らし、身じろぎする。
「松田、挿れるぞ」
「っ……高階……きて……俺の中に……」
 期待に濡れた松田の目が俺を真っ直ぐに見つめている。
 見つめ合った俺たちは、どちらからともなく引き寄せられるようにキスをした。

 そして、俺は松田の内へゆっくりと腰を押し進める。
 熱くぬめった松田の女の部分は予想以上に気持ちよくて、まだ先を少ししか挿れてないのに、俺は早くも声を漏らしそうになっていた。
 唇を噛んでぐっとこらえるが、童貞の俺には刺激がきつい。
 だが、もっと奥に進もうとしたところで、いきなり狭い箇所に阻まれる。
「く……っ、キツいな……」
 強行突破だとばかりに、俺は半ば強引に腰を押し進めた。
 その瞬間、ブチッと何かが切れた感触がして、松田が顔を歪める。
「ぅぐっ……」
「松田? 大丈夫か?」
 慌てて上から顔を覗き込む俺に、松田は顔をしかめながらも、嬉しそうな口調で言った。
「高階のチ○ポで、俺の処女膜、破られちまったみてえ……」
「えっ……? 処女、って、お前……」
 そうか、さっきのが……。
 俺は、先ほどの何かが切れた感触を思い出していた。
 あれは、俺のモノが松田の処女膜を突き破った感触だったのか。

 松田の内は狭いものの、そう言えば、さっきまで入口で感じていた突き当たるような抵抗はもうない。
 俺は更に腰を奥に押し進めた。
「あぁっ……高階のが、俺の奥に……挿入ってきた……っ」
 松田は俺の身体の下で歓喜の声を上げ、両脚を開いて俺を深く受け入れる。
「すげぇ……マジ気持ちいいわ、松田……お前の内……」
 ものすごい圧迫感と、とろけるような快感が俺を包む。
 松田の内に俺のを全部挿れたい。
 俺は本能のまま腰を押し進め、奥に突き当たっても、なお奥へと腰を押し付けた。
「硬いのが、奥にすげえ当たってる……っ……チ○ポが、子宮に……っ」
「こうされんのが好きなんだろ?」
 俺は自分のモノを全部挿れたまま、先を強く押し付けながら、松田の子宮口を執拗になぶった。
 一番感じる子宮口を責められ、松田は泣きそうな顔で喘ぐ。
「あっ、あぁんっ……子宮にチ○ポが……っ、刺さるぅっ……!」
「気持ちいいんだろ? お前のオマ○コ、俺のチ○ポにめちゃくちゃ食らいついてきてるぜ……動けないぐらいに」
 言って俺は少しだけ腰を引くと、松田と深く繋がり合ったまま、奥の方で抜き差しを始めた。
 グチュグチュと濡れた粘膜がこすれ合う音がする。
 俺のモノが子宮口に当たる度、松田は叫び声を上げながら、身体と女の部分で俺にしがみついてきた。

 ひとしきり松田の膣内の感触を楽しんだ後、俺は自分のモノの先を再び松田の子宮口に強く押し当てた。
 そして、そのままぐっと強く突き上げる。
「なあ、松田……分かるか? 俺のチ○ポ、お前の一番感じるとこ……子ども作るとこの入口に当たってんだぜ?」
「んっ……!」
 松田は声を上げながら、身体を後ろにのけ反らせた。
「このまま俺がお前のオマ○コの奥でザー○ンぶっ放したら、お前は俺の子ども孕んじまうかもなぁ?」
 揶揄するように言って、俺は松田を見下ろした。
 そんな俺に、松田は驚愕の台詞を返す。
「いいよ、高階……俺の中で出しても……俺、高階に抱かれて孕まされるとこ想像しながら、女の部分でオナニーしまくってたから……」
「! えっ……? ま、松田……?」
 松田の予想外の告白に、俺は思わず動きを止めた。
 あの松田が? 俺にヤラれて孕まされる妄想をオカズにしながら、女の部分でオナりまくってただと……?!
 現実では、俺や他のヤツラをブチのめしまくってたくせに?!

 混乱する俺をよそに、更に松田は続ける。
「高階に生で中出しされて、妊娠するかも知れないって思うと、すげー興奮する……」
「お、おい、マジかよ、お前……」
 絶句している俺に松田は、安全日だからデキる確率は相当低いだろうけどな、と前置きした上で、俺にぎゅっと抱き付いた。
 そして、濡れた目で俺を真っ直ぐに見つめ、
「デキてもいいから、俺の中でいっぱい出して……」
「松田……」
 俺の前にすべてをさらけ出し、俺の子どもさえも受け入れようとしている松田に、俺は思わず胸が熱くなった。
「いいぜ。俺の種で孕めよ。孕ませてやる……俺の子どもを妊娠しろっ……!」
「た、高階っ……?! あぁっ……!」
 興奮のあまり叫ぶと、俺は松田を押さえつけ、メチャクチャにピストンしまくった。
 松田の口から、悲鳴にも似た喘ぎ声が上がる。

 ふと、着衣越しの腹に硬いものが当たる。松田の男の部分だ。
 どうやら女の部分で気持ちよくなっている内に、触られなくても勝手に勃っていたらしい。
 俺は腰を動かしながら松田の股間に手を伸ばし、松田の男の部分を逆手で掴んだ。
 そして、身体の動きに合わせて、松田の男の部分を手で扱く。
「こっちも可愛がってやるよ。オマ○コと同時にイッたら、メチャクチャ気持ちいいんじゃねえ?」
「ぅあぁっ……!」
 硬く張り詰めた松田の男の部分を扱きながら、チ○ポで子宮口を突き上げ、なぶってやると、松田は涙を流しながら叫んだ。
「たっ、高階……っ、これ以上は……マジでヤバいって……! おかしくなっちまうっ……!」
「おかしくなっちまえよ、松田! お前の恥ずかしいとこ、チ○ポとオマ○コでイクところ、全部俺に見せてみろ!」
 涙目で哀願する松田にとどめを刺すように、俺はさっきよりも強く松田の子宮口にチ○ポを突き込み、衝撃を与える。
 その瞬間、俺を咥えこんでいる松田の女の部分がぐっときつく締まった。

「あ、あぁッ、いくっ……チ○ポとオマ○コ、両方イクぅッ……!」
 絶叫と同時に、粘ついた液体が、俺の手の中で立て続けに暴発した。
 松田の女の部分はヒクヒクと痙攣し、俺の精液を搾り取るように、断続的に強く締め付けてくる。
 それがすごく気持ちいい。オナニーなんか目じゃないぐらいの気持ちよさだ。
「! くっ……俺もっ……イクッ……!」
 松田の女の部分の絶頂を感じながら、俺は硬く膨れ上がったモノで松田の子宮口を強く突き上げ、射精した。

 絶頂の名残が去った後、俺は身体を起こし、松田の女の部分から自分のモノを抜く。
 さすがにさっきまでの勢いは収まっているものの、まだ硬いままの俺のモノは根元まで愛液にまみれ、無防備に開かれた松田の女の部分と粘液の糸を引いて繋がっていた。
 何度も俺に穿たれた女の部分は、男を知らなかった頃のようには閉じ切らず、処女喪失の血をにじませながらぽっかりと口を開けている。
 ふいに、ぐぷっと濡れた音がして、松田の女の部分の内に溜まっていたものが、堰を切ったように漏れ出してきた。
「ん……っ」
 その感触に気づいたのか、ぐったりと地面に倒れこんでいた松田が、微かな声を上げて身じろぎする。
 松田の女の部分からは、俺が中出しした精液と松田の愛液とが混ざり合ってトロトロに白く泡立ったものが、わずかな処女喪失の血と混じり合い、止めどなく溢れ出していた。
 それらは松田の尻を伝い、コンクリートに濡れた染みを作っていく。

「高階……」
 あおむけに寝転んだまま、松田は気だるそうな表情で俺を見ていた。
 ふと、その顔にかすかな笑みが浮かぶ。
 そして、俺の腕を掴んだかと思うと、自分の方へと強く引き寄せた。
「! お、おいっ、松田っ……?」
 突然のことにバランスを崩した俺は、倒れこむように再び松田の身体の上に覆いかぶさった。
 目を開けると、お互いの呼吸を感じるほどの超至近距離に松田の顔があって、驚いた俺は思わず声を出しそうになる。

 そんな俺に松田は楽しそうな笑みを見せる。
 そして、真っ直ぐに俺を見た。
「なあ、高階……お前と一つになれて、すげー嬉しかった……好きだぜ、高階」
 両腕を俺の背中に回し、ぎゅっと強く抱き付いてくる。
「松田……」
 学ラン越しに感じる松田の逞しい腕と、かすかなぬくもりが心地いい。
「……俺も、お前が好きだ」
 言って俺は笑みを浮かべ、汗で乱れた松田の髪を撫でた。
 そして、そっと口づける。

+++

 制服を着た俺たちは、屋上のフェンスを背に、隣同士寄り添って座っていた。
 ふと、思い出したように松田が口を開く。
「俺さ……本当は嫌だったんだ。こんな意味わかんねー身体に生まれて……お前みたいに、普通の男に生まれてたら、って何度思ったことか」
「……」
 きっと、松田は俺と出会うずっと前から、自分の身体が普通の男とは違うことに、一人悩み、葛藤してきたのだろう。
 松田の言う『普通の男』である俺には、松田のような半陰陽の身体を持つ男の苦悩は、何となく想像はできても、本当の意味で理解することはできない。
 かける言葉が見つからず、俺は無言で、俯き気味の松田の横顔を見つめた。

 俺の視線に気づいたのか、ふいに松田が顔を上げ、こちらを向いた。
 その表情はなぜか明るく穏やかだった。
「でも、今はこの身体に生まれついたこと、ラッキーだったって思ってる」
 松田のごつい手が、すぐ側にある俺の手に触れる。
 そのまま指に指を絡められて、俺もその手を握り返した。
「高階……」
 松田の目が俺を真っ直ぐに見つめている。
 そして、その目が超至近距離に近づいてきて、俺は目を閉じた。
 唇に柔らかいものがそっと触れる。
 お互いの手を握り合う手に、知らず力がこもった。

 口づけの後、松田は俺を見つめたまま、照れたような嬉しそうな口ぶりで言った。
「お前とこういうこと……できるしな」
 その顔には、明るく穏やかな笑みが浮かんでいた。

【END】2014/08/24UP

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